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非火薬線香花火を作ろう
※元中学理科教員が2012年に開設した「火薬を使わない線香花火」の紹介サイトです。
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明るく色鮮やかな花火(洋火)とは一線を画するオレンジ単色の簡素な線香花火。江戸時代に火縄銃の火薬から生まれた日本古来の花火(和火)です。
火薬は爆発の危険性から資格のない人が扱うことは法律で厳しく規制されており、火薬を使った花火は作ることはできません。
当然、火薬生まれの線香花火も作ることはできません。でも不思議なことに火球や火花には火薬が含まれないことがわかり、火薬生まれではない線香花火も考案されています。
この花火、非火薬なので規制はありません。薬品と火を安全に扱うことができれば、だれでも安心して日本の伝統技術が詰まった線香花火作りを楽しむことができます。
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線香花火を火薬ではない炭酸カリウムで作る方法は、伊藤秀明・宮本正彦氏「化学と教育」(1991)によるものです。念のため、この薬品で作る線香花火は火薬類取締法の規制対象外であることを当時の所管省庁に確認しています。(2010.9.29)
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炭酸カリウムは「かんすい」として食品添加物に使われる薬品ですが、線香花火の薬品としては3つの難点があります。
@蒸し暑い環境だと、すぐに湿気てしまう
⇒手早く作らないとダメ!!
A湿気ると強力洗剤並の強アルカリ性に
⇒目に入ったら危険! !
B着火しても燃え上がらない
⇒火球を作るひと手間が必要 !
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線香花火には火薬をこよりで包む「長手」とわらに貼り付ける「すぼ手」があります。
こよりは大人でも難しいため、小学生向けに水引とハンドクリームで作る「簡単すぼ手」を生徒と開発し、長年多くの子どもたちに楽しんでもらいました。
しかし、数年前。提供した材料で屋外ワークショップを行った方から「成功した子がほぼなく皆がっかり…」との報告が届きました。
屋外の猛暑と多湿で薬剤の潮解とハンドクリームの溶解が同時に起こったようです。
避けられないらしい今後の酷暑。思い切って「長手」の改良を始めたところ、なんと小学生から年配の方までワークショップで「簡単すぼ手」では出せなかった「長手」の大きな火花が出始めました。


●長さ10cmの極短こより
極短こよりでちょっと簡単になった「長手」
青短冊は「雁皮(がんぴ)」、赤短冊は「三椏(みつまた)」の和紙製です
●薬剤はタレビン入りの2種類
宮ア県内田林産と山梨県丸屋の松煙(破裂する火花の重要な原料)で作りました
●着火には100均やコンビニで購入できる高温炎の「ターボ式ライター」を推奨します。

※こよりを作る指使い、ライターでの加熱の程度、火種への息のかけ方など、ワークショップで演示している微妙なコツが、説明書ではお伝えすることができないため、すぐにはうまくできないかもしれません。
それだけに、初めて火花が出せた時には、「お〜っ!」と思わず声が出ると思います。
薬剤量の微妙な違い、こよりの巻き具合、風や湿度の違いで火花が変化する長手牡丹の繊細さをじっくり時間をかけてご堪能ください。
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スマートレター210円
キットはスマートレターでお送りします。代金(送料込み)は同封する返信用封筒で下記の110円切手を返送してください。

●和火キット:110円切手4枚+1枚
●追加キット:110円切手5枚+1枚
+1枚は返信用封筒に貼っていただく分です。

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●安全に作れるように配慮したキットですが薬品と火を扱いますので、やけど等のけがの可能性があります。
あくまでも個人(保護者や指導者)の責任で行える方に限らせていただきます。
なお、申し込み時に安全確認のため作る方の学年や年齢層をお聞きします。
また、左利きの方はお知らせください。
●ご家庭・個人向けです。和火キットか追加キットのどちらか1つになります。
●和火キット:20本程度作れます。
●追加キット:和火キットに鈴鹿松煙と自作松煙で作った2種類の薬剤、竹さじ・ばさみ、短冊紙を追加したキットです。ご家族やお友達と4種類の火花の違いをお楽しみください。
●こよりの線香花火は多人数・短時間・屋外のみのワークショップには不向きです。
※少人数対象で指導者が事前に試作できる時間的余裕がある場合はご相談ください。

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キットの申込みやご質問は、下記専用メールでお受けします。メールは記録として残していますので、電話での応対はしておりません。予めご了承おきください。
hikayaku@yahoo.co.jp

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硝酸カリウムを使った花火作りは、火薬類取締法の規制対象です。火薬を使った事件の影響で、規制は年々強化されています。
特に18歳未満は「理化学上の実験」でも禁止されていると認識された方が賢明です。
取締法上の「理化学上の実験」の法的解釈は経産省によるもので、いわゆる「学校の理科実験」のことではありません。
私はこの認識がなかったために指導した生徒の花火研究を巡ってかなりの騒動になってしまいました。この活動を始めるきっかけとなる苦い経験です。
文科省では「爆発物の原料になり得る化学物質(26初教第90号)」に指定。火薬による事故は警察通報義務があり、「生徒による持ち出し」は学校の管理責任が問われます。
特に中学校では、溶解度実験で硝酸カリウムを使用していた時期があります。まだ薬品庫に残っていたら、教育委員会にその扱いを確認しておくことを強くお勧めします。
※この活動は、武田科学振興財団・中学校理科教育振興奨励費で下記個人が平成24年(2012)に始めました。
Profile
弓北清孝:線香花火の魅力を非火薬で伝えたい千葉市在住の中学理科教員OBです。
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